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2022年2月24日 人生を幸せに生きる為の人生の鉄則 10箇条 講師芳村思風先生 72分

 

第11講義  2022年2月24日 開催  テーマ 「人生を幸せに生きる為の 人生の鉄則 10箇条」

1).挨拶が基本

人間関係の第一歩は「挨拶」から始まる。人間と人間のコミュニケーションの第一歩は難しいものではなく普段の挨拶です。優しいまなざしで、明るく挨拶する。それだけでよい人間関係が始まる。これが人生の鉄則の第一番目です。

人間の心は感性で出来ています。その感性(心)が求めているものは、理屈(理性)ではないんですね。理屈抜きに心が求めているもの。それが愛なんです。その愛とはいったい何か。

「7つの愛」
1).認めてあげる
2).分かってあげる
3).褒めてあげる
4).好きになってあげる
5).信じてあげる
6).許してあげる
7).待っててあげる

この7つの愛を相手にあげると心(感性)が喜ぶんです。人間が求めているもの、欲しているものは理屈じゃない。心なんです。自分の正当性や、いわゆる理屈や理性をもって相手を説得したり、相手をねじ伏せたりするから人間関係が崩れる。理屈で相手を説得する行為から対立が始まる。そしてそれがやがて争いに発展する。これが争いの絶えない現代社会の根本的な原因です。人間関係の鉄則は、相手の心をいたわり、認め、許してあげる大きな愛が必要であるということです。

2).不完全性の自覚から滲み出る謙虚さを持つ

 自分の弱みや短所を知っていると相手の痛みが分かるようになる。だから自分自身が謙虚になれる。人間として最も愚劣な人の特徴は傲慢さだ。それがすべてに現れてしまう。きつい目、横柄な態度、人を傷つける言葉遣い等々。実はこの傲慢さが自分自身に最終的には返ってきて、自らを破滅の道へといざなっている。これは歴史を見れば一目瞭然だ。だから文明は、栄枯盛衰を繰り返している。謙虚な心こそが人間としてもっとも大切な資質であると言えるでしょう。

 

3).信じるに足る自己を作る (自信を持つ)

 謙虚さだけでは生き抜いていけない。やはり自信も必要だ。多くの人は自分自身に自信を持てていない。自信が持てない人は自分のことを信じられないということ。そして自分が嫌いになる。挙句の果ては嫌いな自分自身を傷つけ最終的には自分で自分の命をも断ってしまう。では、信じるに足る自分をどうやって作るか。それを3つの側面からのアプローチで考えてみる。

1).理性的側面からのアプローチ

学問的に知識を学び、体験を通じてその道の第一人者となる。そうなると、「さすがプロですね」「素晴らしい才能ですね」と周りから評価されるようになる。するとその分野において自分に確固たる自信が湧いてくる。

2).感性的側面からのアプローチ
 感性(心)とは全生命体が元々持っている力である。心と表現しているものを感性と捉えてもよい。感性(心)とは意味や価値を感じることで幸福感を抱く仕組みになっている。素晴らしい景色を見て感動したり。立派な生き方をしている人と出会って感銘を受けたり。理屈ではなく心が素晴らしいと感じるのが感性である。

一例をあげると、明治時代西郷隆盛という“志“に生きた武士がいた。その西郷どんの生き方に共鳴した人々は、西郷どんのために自らの命をも懸けるという決断をして、一緒に西郷どんと共に討ち死にしたサムライが沢山でた。これは自分の命よりも西郷どんという尊敬する師の想いに従いたいという価値を見出したということである。今ではなかなかここまでの心境に至る人は少ないが、すくなくとも自分の命よりも大切なこと、或いは命をかけてでも守りたい大切な人がいるということは、例え早死にしたとしても、当人にとっては納得のいく人生であったということになる。

私も自分の命をかけてでもやりたいことがあるかと問われたら躊躇するが、しかし人間として生まれ、心(感性)の底からやり遂げたいという熱き思いがある人々は、人生を充実して生きることができるということは知っている。人生情熱をもって燃えて生きる。イキイキと生きる。何としても意味と価値のある人生を送りたいと思っている。

3).肉体的側面からのアプローチ

 人間は肉体がある。肉体という物質を通じて人生を生きている。感性(心)は物質ではなく形がないが、人間としては物質という肉体と形のない心を合わせて一人の人間となる。肉体を通じて体験し、その積み重ねが真実となっていく。体験以外に真実を語ることはできない。

 もう一つの見方として、肉体と心(感性)は一対であるということ。ということはどちらが欠けても自信など持てるはずがない。肉体もしっかりと鍛えて病気などに侵されない強靭な肉体をつくること。やりたいことは何でもできる肉体。行きたいところに自由に快適に行ける肉体。これが備わらないと自信など持てるはずがないじゃないか。

 

4).人間は理性に支配されている。気づかないままに奴隷と化している

 理性とは悪いものではないが、扱い方や理性の本質を知らないと理性の奴隷と化していることに気づかない。理性は不完全なんですね。ですから理性の良い面を使いこなして、理性の不完全な面を表に出ないようにするしかない。

 現代では理性が一番正しいと信じられている。もう今から2500年も前のソクラテスの時代から理性信仰は始まってきたので、それも仕方がない部分もある。そろそろ、理性の奴隷になっていることに気づかないといけない。

生まれたばかりの赤ちゃんには理性は全くない。感性(心)だけが備わっていて、親や学校の先生から、指導という名目で正しさ(理性)をどんどん押し付けられて、そこから理性を学んでいく。そしていつの間にか理性信者となり、争いの種を産み続ける結果となってきた。正しい理論で生きるのではなく、心が喜ぶ生き方が大切だということに気づかなければならない。

 

5).誰しも、長所が半分、短所も半分持っている

 どんな優れた長所を持っていても、それに相当するだけの短所を持っている。逆もしかり。ですから自分にない能力を持っている人から助けてもらうことも大切なのです。自分の特技を持って人を助ける。こうやってお互いに短所を否定し合うのではなく、それぞれの特徴を生かし合って支え合うことが重要となる。長所は逆から見ると、短所しなり、短所も逆から見ると長所となる。だから一方的に短所をなくす必要はない。それよりも長所短所の両面を良く知ったうえで、その両面を使って自分の個性を作っていけばよい。

 

6).自分と考え方の違う人、価値観の合わない人、極端に言うと嫌いな人と共に生きる。矛盾を受け入れ、矛盾と共に生きる。

 同じ考え方の人としか生きていけないのはまだちっぽけな人間の証拠。もっとおおらかに、もっと大きな心で、真逆の価値観の人をも受け入れる。そんな度量の大きい人間となる。宇宙の摂理は一対で成り立っている。一対とは左右も上下も陰陽も男女もすべては、逆にある両方でバランスを保つという仕組みができているということ。

極端な例を言うと善悪も。正しさも自分という方向から見たものであって、相手方向から見ると正さも悪であるということもある。だから善も悪も一方的に否定するのではなく、その両方ともを受け入れてこそ新しい時代の新しい生き方のモデルが出てくると考える。ただしなかなか悪を受け入れることは難しい。しかし、それをも受け入れる大きな愛とか、包容力が必要な時代となってきた。

多様化の時代、自分と考え方の違う人を拒絶しては、争いの絶えない社会になるだけ。そうではなくて、考え方の違う人から学ぶ、或いは違う意見と自分の意見を加えてより良い結論を生み出す実力をつけていく必要がある。

 

7).自分で自分を教育する

 自分とは何か。自分はどんなふうになりたいのか。自分らしく生きるとはどういうことか。等々、自分の夢・理想を語り、一歩でも近づけるように必要なことを学んでいく。ほんとうの自分を、自分の力で作っていく。恐れてはならない。命の底から湧いてくる欲求に耳を傾けてみよう。問題が起きた時に自分が試されているのだ。それを乗り越えていくと、そこに自分の使命が見つかるはず。先ずは自分で自分を徹底して鍛え抜く。これが幸せに生きる為の鉄則である。

 

8).限界に挑戦する

不可能を可能にする。常に自分の限界にチャレンジしているか。なとんかしてやり抜きたい。なんとしても達成したい。この想いと情熱こそが生きるエネルギーに繋がっているのだ。命の底から湧いてくる欲求が、自らも気づいていない潜在能力を引っ張り出してくれている。だからできない理由を考えるより、やる方法を考える。先ずはやってみる。チャレンジして限界に近づくに連れて、新しい自分の潜在能力に出会うはずだ。

「無頼独行」 ぶらいどっこう

だれかに頼るのではない。助けてもらうこともない。自分の心の中に内在している未知の能力が湧き出してくるまで、自分の潜在能力、すなわち底力が現れるまで、たった一人であってもあきらめない。無頼独行の精神で、限界に立つ。そこで初めて見えてくるものがある。だから限界にチャレンジせよ。そして新しい自分の潜在的パワーを引き出せ。

 

9).決断に懸ける

 人生の決断は、あるとき突然やってくる。どちらにしようかなと考えた時。迷った時。決して理性で考えてはいけない。理性で考えると必ず失敗する。実はその決断は、どちらを選んでも良いということ。人間は不完全なものだから、そもそもどちらが正しいという答えは無いからだ。

理性は問題出てこない道を選んでしまう。そうじゃなくて、これを本気でやりたいという感性に従って選ぶべき。結果や可能性や損得で選ぶのではなく、自分の人生にとってやるべき価値が有るのかどうか、自分の心に問うてみる。

決断に懸けるとは、自分の人生のすべてを懸けるという決断を「意志」といい、人生を左右することになる。素晴らしい人生とは、どんな困難が襲ってきても、その困難を乗り越え続けるが人生なんだ。そのことを覚悟出来たらならば、人生をこの決断に懸けるということができる。結婚も、就職も、自分を信じて心の赴くままに従ってみる。そして決めたら迷わない。ひたむきに日々努力を重ねる。

 

10).意味と価値を感じる人生

ほとんどの人の人生は誰かに言われたことをやる人生を送る。自分の仕事に意味と価値を感じなければ生きるに値しない。人間は意味と価値、すばらしさ、値打を感じる感性が喜ぶことに時間を費やせないと生きる価値がない。

感じてこそ人生、心が震えるような喜びは、意味と価値を持っているということ。意味と価値を感じて燃える人生を送りたい。

 

    川人正臣

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