安岡正篤先生の座右の銘「六然訓」
安岡正篤先生の座右の銘「六然訓」
書家の叔母慶子姉さんの字は自由闊達な:である。「然」の文字がすべて違うという凝った書です。
◆六然訓
自処超然 処人藹然 有事斬然
無事澄然 得意澹然 失意泰然
一、自処超然
自分自身は何事にも執着せず平然とし、自分自身の問題には一切捉われない。
二、処人藹然
人と接するときは、表情も態度も春の気のようにやわらいで穏やかな気持ちでいる。
三、有事斬然
一旦、事が起こると、ぐずぐずしないでテキパキと対処する。
四、無事澄然
何も問題がない時は、水のように澄んだ心でいる。
五、得意澹然
物事が上手くいって得意なときは、努めて淡々とし、あっさりとした謙虚な態度でいる。調子のよい時は、傲慢な心が出やすいので気を付ける。
六、失意泰然
失意のときは、やせ我慢でいいから、ゆったりと構え落ち着いている。
六然は、中国の古代の学者「崔銑(さいせん)」が残した言葉。