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2020年5月31日 第58回 ナマコの会(常識を考える)

ナマコの会 「常識を考える会」 正しいって何?
何が正しいかって? そりゃ自分の言っていることが正しいに決まっているじゃないか。と誰しもが思っている。しかし、相手からすると逆にお前が間違っているとなる。お互いに自分の方が正しいと思いこんでいる。というようなことはよくあることですね。
それは、それぞれの人生においていろんな体験をし、いろんな生き方をしてきているので、正しいという価値観がぴったり合うということこそが稀なことなんですね。正しいというのは、人の数だけあると考えておくことが必要だと思う。
真理や本質を見抜く力があれば、このことは理解できるが、ほとんどの人はこのことを理解できていないので、価値観の違いによるギャップに悩んでしまう。正しいという概念は人間の数だけあることを知っていれば、お互いの違いを受け入れることもできるし、自分自身の正しさも、省みることが出来る。常識を改めて考えてみる必要がありそうですね。

世の中では色んなことが起きている。私たちは知らぬ間に騙されないる可能性がある。世間で起きる現象を丁寧に観察して気づく努力をすべきではないか。

統一することがもっともよくない。人間はそれぞれ価値観が違う。一人ひとりが個性を持ち違いがあるからいいのであって、それを一つに統一しようとするから苦しくなる。会社も、政治も、統一することによって支配しやすくしている。人間はみんな違ってみんないい。違いがあるからこそ色々なものが生まれ進化できるのではないか。

サイは決して群れない。サイは一人で行動できる。自分一人で生きていくことが出来る。人間も誰かと群れたり、何かに頼ったりするよりも、自立して自分一人でも自由に楽しく生きるぐらいの生き方が必要な時代だ。

誰かと付き合うときは、自分よりレベルの高い人と付き合うことが良いだろう。自分よりもレベルの高い人から学んだり、影響を受けられるようなレベルの高い人と付き合うが良い。

仏教、特に大乗仏教は「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで願いはかなうとか言うが、そんなことはない。やはり自分の努力によって願いはかなうもの。

人間というものを中心に置いて物事を考えている。それがいけない。人間を中心に置いて考えから、どうしても人間にとってのみ都合のよい方法をとる。すると自然は無視されて人間のエゴのお陰で壊れていく。宇宙や地球や何億年も続いてきた自然を中心に考えなければ地球は潰れてしまう。人間もその大きな自然の中の一つの動物なので、地球全体や自然全体の調和が図るためには、人間を中心に置いて考えるのではなくて大自然を中心に置いて考える。人間は霊長類最高の存在だという驕りを棄てて、これからは大自然を中心に考えるようにしなければ地球そのものが潰れる。結果的には自然の一部である人間も破壊されてしまうことになる。

この世は幸せなんてない。幸せなんて一つもありません。幸せは求めるものではないんです。幸せは自分の心の中にありますから、今のありのままの姿を必然と捉えて、それを楽しむことですね。

お釈迦さまも「一切皆苦」と言っています。人生は苦しみの連続だと。2500年前から言っているわけです。

政治も大企業も同じだ。日本の仕組みは官僚的です。みんないい大学を卒業して、IQは確かに高いかもしれないが自分のことしか考えない。何事をするにおいても、これをしたらこうなる。こういえばこうなると、自分の損得だけを考えて賢く立ち回る。自分の立場を守ったり、自分の利権を守るためだけに生きているのであって、人のためや国の為やなどと、自分以外の人のために尽くすという人間としての德がなくなってしまった。弱い人の為や、自分以外の誰かのためにと考える精神が全くなくなってしまった。

◆会員の話

8年前に前立腺がんにかかってから、死の恐怖に苦しみ、色々な病院に行き、いろんな治療を試してみた。主治医はすぐに手術をしなさいと言われたが、なにか腑に落ちずになまこ先生の会に来た。そして、なまこ先生から「手術なんかしなくていいですよ」、さらに「病気には意味と価値がある」と聞かされて、はっと我に返ったと・・・。そして手術を受けず、今は完全に完治してしまったと。おまけに、第一生命の三大疾病保険に加入していたおかげで、住宅ローン3000万円もすべてちゃらになったとか。笑い話のようなホントの話。しかし、今の医療もお金儲けかな・・・。善良なお医者さんも色と思うが、西洋医療も退廃しているのかもしれない。

ガンも色んな病気もたまたま罹るということはない。大半の患者さんは、運が悪くてガンになったと思っているが、しかしそんなことはない。病気に罹るのはそれなりに理由と原因が必ずある。病気に罹るのは、その病気に罹る理由があるということです。ですからその病気になって始めて自分の人生を深く振り返ることが出来る。例えば、病気になったお陰で家族との関係が改善したり、病気のお陰で自分の人生の転機となったり、というように病気は全てが悪ではなく、病気にも意味と価値があると考えるべきです。一般的には病気は人間にとっては良くないもの、都合が悪いものだと捉えますが、実は病気は悪いものでも良いものでもない。単なる原因に対しての結果として現れる生理現象の一つなんです。ですからその現象がなぜ現れてきたのか、その原因と意味と価値を深く類推する作業が必要になる。そしてその病気の真の原因を突き止めることが先決です。原因が分かれば、対処方法が分かる。そしてその原因を取り除けば、ガンも自然と消えていくということです。原因がなくなれば結果であるガンも無くなるはずです。ですから、病気には意味と価値があると思うのです。

今回も、我々の常識の範囲では思いもつかない考え方が披露されました。やっぱり、ナマコ先生は特別な先生です。

 

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